『プロになるためのWeb技術入門』を読んでみて

Web制作の仕事をしていると、デザインやフロントエンドの知識はあっても、サーバーや通信の仕組みなど「裏側のこと」がなんとなくの理解のまま、ということも多いですよね。
私自身、Reactで作られたWebサイトを運営をする中で、「これはどうしてこう動くんだろう?」と感じる場面が増えてきていました。

そんなときに出会ったのが、この『プロになるためのWeb技術入門』。
Webの基礎をきちんと学び直したいと思って手に取りました。

難しい言葉を、やさしくほどいてくれる

タイトルに「プロになるための」とあるとちょっと身構えてしまうかもしれませんが、中身はとても丁寧で、わかりやすく構成されています。

HTMLやCSS、JavaScriptといったおなじみの技術はもちろん、Webサーバーやブラウザ、HTTP通信の仕組みまで幅広く解説されています。
特に良かったのは、すべてが「どうつながっているか」が見えるようになること。

今までは「とりあえず動くように」書いていたコードが、「なぜそれが必要なのか」「どんな意味があるのか」と理解できるようになりました。

Reactの理解も深まり、エンジニアとの会話がしやすくなった

Reactを触っていると、バックエンドのことやブラウザの動作、非同期通信(API連携)など、フロントエンドだけではない知識が必要になります。
この本を読んだことで、コンポーネントの再描画の仕組みや、状態管理がなぜ重要なのかといったことが腑に落ちて、Reactの理解も一段深まりました。

さらに、日々一緒に仕事をしているエンジニアの言っていることが、ちゃんと理解できるように。
「それ、非同期の処理が原因かも」なんて言われたときに、ちゃんとイメージが持てるようになって、コミュニケーションがスムーズになりました。
これは現場で働く上で、本当に大きなメリットです。

読みやすいけれど、内容は本格派

基礎的な内容を扱っていながらも、「本質を理解すること」に重きが置かれているので、単なる入門書ではありません。
特に印象に残ったのは、以下のような内容です。

  • ブラウザの仕組み:HTMLをどう解釈して画面に表示しているかがわかると、正しいマークアップの大切さが見えてきます。
  • HTTP通信:リクエストとレスポンスのやり取りが見えるようになり、APIの仕組みがぐっと身近に。
  • セキュリティやアクセシビリティ:技術だけでなく「よりよいWebのための視点」に触れられるのも嬉しいポイントでした。

最後に

Webの世界は日々進化していますが、その根底にある仕組みや考え方は変わりません。
この本は、そんな「変わらない大事なこと」をしっかり教えてくれる一冊でした。

現場での実務に活かせる内容が満載なので、これからWebを学ぶ人にも、今まさに働いている人にも、自信を持っておすすめしたいです。
私も今後また読み返しながら、さらに理解を深めていこうと思っています。

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